最近、マレーシアでガソリンスタンドに寄るたびに「高くなったな…」と感じていませんか?
2026年4月2日時点で、RON95(一般乗用車が使うレギュラーガソリン)の補助なし実勢価格はRM3.87/リットル(約152円)に達しています。政府補助を受けた一般市民向け価格はRM1.99(約78円)に抑えられていますが、補助なしの価格はほぼ倍——これが今のマレーシアの現実です。
中東情勢の悪化を背景に国際原油価格が急騰しており、物流コストや電気代など、生活のあらゆる場面でその影響が波及しています。
企業が動いた——PWRWELL、月額RM100の燃料手当を支給
こうした状況を受け、ACE市場上場企業のPWRWELL(証券コード:0217)が、全従業員を対象に月額RM100(約3,940円)の燃料手当(Fuel Subsidy)を支給すると発表しました(2026年4月2日付)。
同社は「国内の雇用主として先駆的に従業員の燃料福祉を導入した企業の一つ」と自負しており、今後も経済状況の変化に応じて支援内容を見直していくとしています。
RON95価格の現状まとめ
| 区分 | 価格(RM/L) | 日本円換算 | 備考 |
|---|---|---|---|
| RON95(政府補助あり) | RM1.99 | 約78円 | 一般市民向け |
| RON95(補助なし) | RM3.87 | 約152円 | 実勢価格 |
| RON97(ハイオク相当) | RM5.15前後 | 約203円 | 補助対象外 |
※1RM = 39.4円(2026年4月2日時点)
RM1.99とRM3.87——その差額RM1.88(約74円)が政府の補助額です。マレーシアが車社会である以上、この補助がなくなれば家計への打撃は相当なものになります。
日本との比較——「交通費支給」の文化的違い
日本では「交通費支給」が就職の条件として当たり前のように語られますよね。電車通勤が主流の日本では、定期代として月数万円が支給されるのが一般的です。
マレーシアは車社会のため、「交通費」の概念がガソリン代に直結します。しかし日本と異なり、マレーシアでは燃料手当の支給は法的義務ではなく、企業の裁量に委ねられています。今回のPWRWELLの取り組みは、その中でも従業員福利厚生に積極的な姿勢を示した先進的な事例として注目されています。
| 日本 | マレーシア | |
|---|---|---|
| 主な通勤手段 | 電車・バス | 自家用車 |
| 月の通勤コスト目安 | 1〜3万円(電車定期) | RM200〜500(ガソリン代) |
| 企業の補助形態 | 交通費支給(慣習として定着) | 燃料手当(企業の裁量) |
| 法的義務 | なし | なし |
油価高騰がマレーシアの日常生活に与える影響
RON95自体は補助されていても、輸送コストや発電コストを通じた間接的な物価上昇が問題です。
- 食料品の値上がり: 輸送コスト増 → 市場・スーパーの食材価格上昇
- 外食費の増加: ホーカー(屋台)でも値上げの声が増えている
- 電気代: TNB(国営電力会社Tenaga Nasional Berhad)の発電コスト上昇が懸念される
- デリバリーサービス: GrabFood(デリバリーアプリ)やLalamoveの配送料にも影響
日本人在住者・赴任者が知っておくべきこと
給与交渉時に手当の内訳を必ず確認する
マレーシアで就労する際、基本給だけでなく「Fuel Allowance(燃料手当)」「Transport Allowance(交通手当)」が別途設定されているか確認しましょう。クアラルンプール市内でも車通勤が必要なエリアでは、月RM300〜500のガソリン代がかかることも珍しくありません。
RON95かRON97か、自分の車を確認しよう
多くの日本車・韓国車はRON95(約RON91相当)で問題なく走行できます。一方、欧州車や高性能スポーツカーはRON97推奨の場合があります。車のマニュアルを一度確認しておくと安心です。
家計防衛には週末特売の活用を
Lotus’s(旧Tesco)やAEON、Jaya Grocerなどの大型スーパーは週末にWeekend Dealを実施しています。食料品の値上がりが続く中、まとめ買いや特売日を活用することで生活コストを抑えられます。
写真: G3meaux UWU / Unsplash
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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