マレーシアに住んでいると「RM建てで資産を持ちたい」と思ったことはありませんか?日本株に馴染みのある方でも、マレーシア株市場(Bursa Malaysia)は独自のルールや用語があって、最初は戸惑うもの。今回は、現地証券会社が注目するICT Zone Asia Limitedの銘柄分析を題材に、マレーシア株のテクニカル分析を日本人目線でわかりやすく解説します。
ICT Zone Asia Limitedとはどんな会社?
ICT Zone Asia Limited(証券コード:ICTZONE / 0358)は、Bursa Malaysiaのグロースボード(Growth Board)のテクノロジーセクターに上場する企業です。グロースボードは東京証券取引所でいう「グロース市場」に相当し、成長期にある中小型企業が多く上場しています。
2026年2月23日時点の終値は0.195RM(約6.4円)。マレーシア株は1株単位が日本より細かく、センという補助単位(1RM=100セン)が日常的に使われます。
テクニカル分析:日本株との共通言語で読む
マレーシアの証券会社「Rakuten Securities Malaysia(楽天証券マレーシア)」がこの銘柄に買い推奨(BUY)を出しました。その根拠をテクニカル分析で確認してみましょう。
日本株でもおなじみの指標が同じように使われています:
| 指標 | ICTZONEの状況 | 日本株での解釈と同じ? |
|---|---|---|
| チャートパターン | ラウンドボトム(丸底形成) | ◎ 同じ意味:底打ちのサイン |
| RSI(相対力指数) | 50ライン以上を維持 | ◎ 同じ:買い勢力が優位 |
| サポートライン | 19セン / 18セン | ◎ 同じ:下値目安 |
| 抵抗ライン(レジスタンス) | 第1目標21セン / 第2目標22セン | ◎ 同じ:上値目標 |
ラウンドボトムとは、株価が緩やかに下落してから反転上昇する「お椀型」のチャートパターン。直近の安値16センから0.195RMまで戻してきており、買い圧力が戻ってきていると分析されています。
売買の具体的な目線
楽天証券マレーシアが提示した売買プランは以下の通りです。1RM≈33円換算で日本円も併記します。
| 項目 | 価格(セン) | 価格(RM) | 日本円換算(参考) |
|---|---|---|---|
| 現在値(2/23終値) | 19.5セン | 0.195RM | 約6.4円/株 |
| 推奨エントリー | 19〜19.5セン | 0.19〜0.195RM | 約6.3〜6.4円 |
| 損切りライン(ストップロス) | 18セン | 0.18RM | 約5.9円 |
| 第1目標(抵抗線) | 21セン | 0.21RM | 約6.9円 |
| 第2目標(抵抗線) | 22セン | 0.22RM | 約7.3円 |
第1目標まで達した場合の上昇率は約7.7%。損切りまでのリスクは約7.7%。リスクリワード比は1:1と控えめですが、RSIが底から戻っている局面ではよく見られる設定です。
マレーシア株市場の基本:日本株との違いを知ろう
Bursa Malaysiaは東京証券取引所と比べると規模は小さいですが、独自の特徴があります。
| 比較項目 | マレーシア(Bursa) | 日本(東証) |
|---|---|---|
| 取引時間 | 9:00〜12:30 / 14:30〜17:00 MYT | 9:00〜11:30 / 12:30〜15:30 JST |
| 呼び値単位 | 0.5セン〜(銘柄により異なる) | 1円〜(銘柄により異なる) |
| 最低売買単位 | 100株(1ロット) | 100株(多くの場合) |
| 配当課税 | 源泉徴収なし(シングルティア制度) | 20.315%源泉徴収 |
| 証券口座 | 現地口座(CDS口座)が必要 | 国内証券口座でOK |
注目ポイント: マレーシアは配当に源泉徴収がかからないため、高配当株投資では日本株より有利な面があります。
日本人向けメモ
マレーシア株を始めるには?
– 現地の証券会社でCDS(Central Depository System)口座を開設する必要があります
– Rakuten Securities Malaysia、Maybank Investment Bank、PublicInvest Bankなどが日本人にも比較的利用しやすいと言われています
– 外国人(PR・就労パスホルダー含む)でも口座開設可能ですが、パスポートや在留許可証が必要です
為替リスクに注意:
RM建て資産はRM/JPYの為替変動リスクを受けます。RM高の局面では日本円換算での利益が増え、RM安では目減りします。長期在住者はリスクヘッジとして一定のRM建て資産を持つことが有効という考え方もあります。
情報収集は英語・中国語が中心:
Bursa Malaysiaの公式情報は英語、現地の株式分析記事は中国語が多めです。China PressやSin Chew Dailyなどの華字紙が毎日銘柄分析を掲載しており、Google翻訳を活用しながら読む在住日本人投資家もいます。
マレーシア株市場は、日本株と同じテクニカル分析の手法が通用する一方で、口座開設手続きや情報収集の言語ハードルがあります。まずはBursa MalaysiaのウェブサイトやInvestingマレーシアなど英語サイトで情報収集するところから始めてみてはいかがでしょうか。
※ 本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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