マレーシア料理を食べていると、「酸っぱくて辛くて、でもクセになる」味付けに出会うことがありませんか?その正体の多くが アイルアッサム(Air Asam) です。
アイルアッサムとは
マレー語で「酸っぱい水」を意味するこの調味料/スープは、タマリンド(マメ科の酸っぱい果実) をベースに、チリ、玉ねぎ、トマト、ローストココナッツなどを加えたもの。マレーシア家庭料理の土台となる味です。
2種類の「酸味」を使い分ける
マレーシア料理には2種類の酸味素材があり、料理によって使い分けます。
| 素材 | マレー名 | 酸味の特徴 | 用途 |
|---|---|---|---|
| タマリンド果肉 | Asam Jawa | まろやかで深い酸味、ほのかに甘い | スープ、煮込み料理 |
| ガルシニア乾燥スライス | Asam Keping | シャープで刺すような酸味 | 魚料理、カレーの酸味付け |
日本料理でいえば、タマリンドは「お酢」、ガルシニアは「梅干し」のような位置づけと考えると分かりやすいかもしれません。
州によって全然違う!地域別バリエーション
マレーシアは13州からなる国で、同じ「アイルアッサム」でも州ごとに味がまったく異なります。
| 州 | 特徴 | 味わい |
|---|---|---|
| クランタン州(東海岸) | 灰色がかった見た目 | 甘さが主体。酸味・辛味・塩味・香りが複雑に絡む |
| ケダ州(北部) | とろみのある濃厚タイプ | ローストココナッツの香ばしさ+たっぷりの野菜 |
| その他の州 | 鮮やかなオレンジレッド | チリとトマトのマイルドな味わい |
こんな料理に使われています
ディップソースとして
焼き魚やサテー(串焼き)のそばに、小皿に盛られて出てくるのがアイルアッサム。油っぽい料理の後味をスッキリさせる効果があり、マレーシアの暑い気候にぴったりです。
スープ/メイン料理として
| 料理名 | 内容 | 日本人に例えると |
|---|---|---|
| Ikan Kembung Air Asam | サバのタマリンドスープ | 酸っぱい味噌汁のような家庭料理 |
| Perut Air Asam | 牛モツのタマリンドソース煮 | もつ煮のマレーシア版 |
| Kerang Rebus Air Asam | アサリのタマリンドドレッシング | 酢の物的な前菜 |
日本人向けメモ:どこで食べられる?
アイルアッサムを味わうなら、マレー系の「マカン(Makan)」レストランや経済飯(Nasi Campur)の屋台がおすすめ。KL中心部なら Jalan Kampung Baru やBangsar エリアのマレー料理店で本格的な味に出会えます。
スーパーでは タマリンドペースト(Asam Jawa)がRM3〜8(約99〜264円) で売っています。お湯に溶いて砂糖と塩で味を調えれば、自宅でも簡単にアイルアッサムが作れます。
出典: Sin Chew Daily の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。


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