マレーシアに来て最初に驚くことのひとつが、「エアコンをほぼ1年中つけっぱなし」という生活スタイルではないでしょうか。日本では夏の数ヶ月だけ使うものというイメージですが、ここでは朝晩も関係なく、気温が28〜35℃という日々が続きます。当然、電気代が気になる……という方も多いはず。
今回は、マレーシア在住の日本人が知っておきたいエアコンの電気代節約術を、マレーシアの電力事情とあわせてご紹介します。
マレーシアの電気代、実は日本より安い?
まず前提として、マレーシアの電気代は日本と比べてかなり安く設定されています。国営電力会社TNB(Tenaga Nasional Berhad)が管理する料金体系は累進制で、使う量が増えるほど単価が上がりますが、一般家庭の平均的な使用量では日本の半額以下になることも珍しくありません。
| 使用量(kWh/月) | TNB料金(RM/kWh) | 日本円換算 | 日本の目安(円/kWh) |
|---|---|---|---|
| 0〜200 | RM0.218 | 約8.7円 | — |
| 201〜300 | RM0.334 | 約13.3円 | — |
| 301〜600 | RM0.516 | 約20.6円 | — |
| 601〜900 | RM0.546 | 約21.8円 | 約30〜35円 |
| 901以上 | RM0.571 | 約22.8円 | 約30〜35円 |
※ 1RM = 39.9円(2026年3月28日時点)
「安い」とはいえ、エアコンを24時間365日フル稼働させれば当然電気代は膨らみます。ちなみにマレーシアでは月のエアコン使用による電気代がRM150〜300(約5,985〜11,970円) になるケースも珍しくありません。節約できるに越したことはないですよね。
7つの節電テクニック
1. 設定温度は24〜26℃に
「冷やしすぎ」は最大の電力ムダです。1℃上げるだけで消費電力が約6〜10%減ると言われています。日本でも「28℃設定」が推奨されていますが、マレーシアでは外気温が高いぶん、24〜26℃でも十分涼しく感じられます。
2. 就寝時はタイマー活用
深夜は気温が少し下がります(それでも27℃前後ですが)。タイマーで2〜3時間後にオフになるよう設定するか、省エネモードを使いましょう。
3. フィルター掃除は月1回
マレーシアは湿気が多く、ホコリや汚れがたまりやすい環境です。フィルターが詰まると冷却効率が落ち、電力消費が最大25%増えるという研究もあります。日本では「シーズン前に1回」が多いですが、マレーシアでは月1回の掃除を習慣にしましょう。
4. 「インバーター式」を選ぶ
古い非インバーター式エアコン(定速式)は、起動・停止を繰り返して電力を消費します。インバーター式は温度に応じてコンパクレッサーの出力を細かく調整するため、電気代が20〜30%節約できます。買い替えを検討しているなら、必ずインバーター式を選んでください。
5. 省エネ等級(Energy Rating)を確認
マレーシアのエアコンには「★」で表示される省エネ等級があります(日本の「統一省エネラベル」に相当)。★が多いほど省エネ性能が高く、★5つのモデルは★1つより30〜40%少ない電力で同等の冷却ができます。
| 等級 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| ★★★★★ | 最高省エネ | 初期費用は高いが長期的にお得 |
| ★★★★ | 優秀 | バランス型 |
| ★★★ | 標準 | 短期使用なら十分 |
| ★★以下 | 注意 | 長期使用には非推奨 |
6. 扇風機との併用で体感温度を下げる
エアコンの設定温度を1〜2℃上げても、サーキュレーターや扇風機を回せば体感温度は同じになります。日本では節電の定番ですが、マレーシアでも有効です。
7. カーテン・ブラインドで日差しをブロック
熱帯の強い日差しが窓から入ると室温が一気に上がります。遮光カーテンや外付けブラインドを活用するだけで、エアコンの負担を大幅に減らせます。
省エネエアコンへの買い替えを検討するなら
現在マレーシアでは、Xiaomi(シャオミ)のエアコンがRM900(約35,910円)〜と比較的手頃な価格帯で人気を集めています。日本ブランドのダイキン、パナソニック、日立なども現地で広く流通していますが、価格は高め(RM1,500〜3,000程度)。LazdaやShopeeでフラッシュセールが定期的に開催されるので、購入前にチェックしておくとお得に買えることがあります。
| ブランド | 価格帯(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| Xiaomi | RM900〜(約35,910円〜) | コスパ重視、スマートフォン連携 |
| Midea / Hisense | RM1,000〜(約39,900円〜) | 中国系、省エネ性能良好 |
| Panasonic | RM1,500〜(約59,850円〜) | 日系、信頼性高い |
| Daikin | RM1,800〜(約71,820円〜) | 業務用でも定評、耐久性◎ |
| Mitsubishi Electric | RM2,000〜(約79,800円〜) | 静音性・省エネ性能トップクラス |
※価格は参考値。2026年3月現在。
日本人向けメモ
賃貸の場合は交渉の余地あり
マレーシアの賃貸では、エアコンが古くて電気代が高い場合、オーナーに相談して新しいものに交換してもらえることがあります(初期費用をオーナー負担にしてもらうケースも)。契約更新のタイミングで相談してみましょう。
電気代の管理はMyTNBアプリで
TNBの公式アプリ「myTNB」で月別の電気使用量がグラフ確認できます。英語対応で使いやすく、オンライン支払いも可能。ダウンロードしておくと請求書確認が便利です。
コンドミニアムの共用電気について
管理費(Maintenance Fee)に一部電気代が含まれている物件もあります。契約時に確認を。
暑い国だからこそ、上手にエアコンと付き合うことが快適なマレーシアライフの基本です。設定温度の見直しやフィルター掃除など、今日からできることから始めてみてくださいね。
写真: Igor Savelev / Unsplash
出典: Leesharing の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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