マレーシアに住んでいると、日本と比べてガソリン代の安さに驚く方も多いのではないでしょうか。でも、その価格は国際原油市場の動きと無関係ではありません。2026年4月1日、「イランとの戦争が2〜3週間で終結するかもしれない」というトランプ大統領の発言をきっかけに、国際原油価格が一時バレル100ドルを割り込む急落を見せました。
4月1日に何が起きたのか
トランプ米大統領が「米国はイランとの戦争を2〜3週間で終結させられる可能性がある」と示唆したことで、市場が即座に反応。さらに水曜夜(米東部時間)に「イラン問題での重要な進展」を発表すると予告したことも価格を押し下げました。
4月1日の原油価格動向
| 指標 | 日中の最安値 | マレーシア時間夕方6時 | 前日比 |
|---|---|---|---|
| ブレント原油 | 100ドル割れ | $103.23/バレル | -0.71% |
| WTI(米国産) | 約$97/バレル | $99.91/バレル | -1.45% |
終値ベースでは100ドルを回復しましたが、日中に4%超の急落を記録したことは市場に大きなインパクトを残しました。
3月2026年は「原油バブル」の月だった
この急落は、歴史的な上昇の後に起きた反落でもあります。2026年3月の1ヶ月間における上昇率は驚異的でした。
| 指標 | 3月の月間騰落率 |
|---|---|
| ブレント原油 | +64% |
| WTI | +52% |
日本で例えるなら、2022年のウクライナ侵攻後に原油が急騰し、レギュラーガソリンが200円近くに達した時期を思い出させる動きです。ただ今回は1ヶ月でその上昇が凝縮されており、いかに市場が混乱していたかがわかります。
なぜイランの動向が原油価格に直結するのか
イランは世界有数の産油国(日量約330万バレル)。米国との対立が深刻化すると、経済制裁や輸出停止により世界の原油供給が減る懸念が生まれます。市場は「供給不安→価格上昇」という原理で動くため、停戦観測が出れば逆に一気に売りが入るのです。
日本で言えば、東日本大震災後に「電力供給が減る」という懸念で電気料金が跳ね上がった構図に似ています。エネルギーには「不安の値段」が乗っかります。
マレーシアの燃料価格への影響は?
マレーシアは産油国(OPEC非加盟)であり、独自の補助金制度を持っています。
現行のガソリン種別と価格帯(参考)
| 種類 | 価格(目安) | 日本円換算(1RM≈39.5円) | 対象・特徴 |
|---|---|---|---|
| RON95 | RM2.05/L | 約81円/L | マレーシア市民向け補助(BUDI95制度)。外国人は原則非対象 |
| RON97 | 市場連動 | 市場価格に準じて変動 | 全員使用可。国際原油価格の影響を受けやすい |
| ディーゼル | 市場連動 | 市場価格に準じて変動 | 大型車・商用向け |
※日本のレギュラーガソリン(約170〜190円/L)と比べると、RON95の安さは際立っています
RON95は政府補助により価格が固定されているため、今回のような急落が即座に価格へ反映されるわけではありません。ただし補助金なしのRON97は市場価格に連動するため、原油安が続けば値下がりが期待できます。
日本人向けメモ
在マレーシア日本人への具体的な影響
- ガソリン代: 外国人はRON97を使用することが多いため、原油価格の下落が続けば給油コストの低下に期待できます
- 生活物価: エネルギー価格は輸送コストを通じて食料品や日用品の価格にも影響します。原油安が続けばインフレ圧力の緩和につながる可能性があります
- 価格確認アプリ: RON97の最新価格はMyPertronas(ペトロナス公式アプリ)やShell Malaysiaアプリで随時確認できます
- 今後の注目点: トランプ大統領がイランとの交渉進展を予告しており、今後数週間の動向によってはさらに価格が変動する可能性があります。3月のような急騰が再来するリスクも頭の片隅に置いておきましょう
原油価格は地政学リスクに敏感に反応します。マレーシア在住の方も、国際ニュースを定期的にチェックすることで日常の家計管理に役立てることができますよ。
出典: China Press の情報を元に、日本人在住者向けに独自作成した記事です。価格・条件は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。


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